金山寺(きんざんじ・かなやまじ)とは?
金山寺は、岡山県岡山市北区金山寺(かなやまじ)にある天台宗のお寺です。
奈良時代・天平勝宝元年(749年)に孝謙天皇の勅願により、報恩大師が開いた備前48ヶ寺の本寺。
戦国時代には大名の宇喜多直家や豊臣秀吉により信仰もされました。
鎌倉期からは疫病退散の逸話で知られる名僧・元三大師を祀っている。
岡山県下でも最高の格式と歴史を誇る古刹です。
それでは、1300年の歴史を誇る金山寺を今回はみなさんにご紹介をしていきたいと思います。
金山寺のおすすめどころ
金山寺の本堂
金山寺は、2012年に本堂が火事で焼失したため、現在仮本堂で運営しています。
本堂は天正3年(1575年)頃、宇喜多直家の寄進により再建されたと伝えられていた彫刻や彩色の絢爛たる桃山時代の建物だったそうです。
また、この火事で県指定重要文化財である木造阿弥陀如来像の消失してしまったそう・・・
金山寺の客殿
金山寺の客殿は、江戸時代に池田藩の寄進によって建築されたもの。
ここはいわゆる「迎賓館」のような場所となっています。
長らく非公開だったここは2021年7月より拝観事業が開始をしたことでなかなか目にすることのできない内仏殿(灌室)や書院も観ることができるようになりました。
内仏殿は阿弥陀如来をまつり、住職の自行をするための仏間。
灌室を有するのは全国の天台宗寺院でも格式のある大寺のみだそうです。
金山寺の書院
藩主が夏季に滞在される間するために作られた間。
金山寺の「動く襖絵」とは?
書院の中に入ると、背面には「鷹の図」対面に「動く襖絵」があります。
「動く襖絵」は逆遠近法を用いた貴重なもので、現存しているものは大変珍しいそうです。
この絵のトリックはいくつかもモチーフが視点を変えると動いているように見える・・・ということらしいです!!
こちらの襖絵について詳しく知りたい!という人も、係員の方が丁寧に説明をしてくださるようなので声をかけてみてくださいね。
金山寺のギャッべのお守り
金山寺では、木工とギャッベの専門店・大福店よりイラン遊牧民の手織り絨毯「ギャッべ」などが展示されています。
そして何よりも嬉しいのが、このギャッベの図柄を用いたお守りが授与されているんです〜!!
奉納料は¥1,000となっています。
ギャッベはかなり高級な品物であるので手に入れるのはなかなか・・・
でもお守りという形でいつでも身につけられておくこともできるなんて本当に嬉しいですよね^^
図柄もとても愛らしいデザインのものとなっています。
また、お守りだけではなくてギャッベ図案の「御朱印帳」も授与できますよ。
全国的にも非常に!珍しいものであります。
金山寺の裸祭り(金山寺会陽)
はだか祭りとは?
毎年2月の第1土曜日に岡山県内で最初に開催され、600年以上続く伝統行事。
金山の中腹標高約350メートルにある、金山寺の境内で裸姿の男たちが、宝木(しんぎ)を手に入れるため激しい争奪戦を繰り広げます。
当日の当日の21:30に住職が本堂から5本の副宝木を投げ入れ前哨戦がスタートします。
そして22:30には熱気に包まれた境内の裸群に陰陽2本の宝木が投下される。
なんと金山寺会陽は県内1番目の開催!!
金山寺の基本情報
住所:〒701-2151 岡山県岡山市北区金山寺481
電話番号:086-228-0926
拝観時間:10:00-16:30
客殿・庭園拝観料:大人:500円、子ども300円(小学生まで)
駐車場:無料駐車場あり
交通アクセス:(車)山陽自動車道岡山ICから約30分、(公共)JR岡山駅からタクシー約20分
金山寺のまとめ
岡山市北区に位置する金山にある金山寺。
過去には本殿が火災にあうなどありましたが、それでも全国的に貴重な客殿、動く襖絵などがある見応えはしっかりとあります。
また、国境を超えた芸術とのコラボレーションとして、イラン遊牧民の手織り絨毯「ギャッベ」の図柄を用いたお守りなど非常に珍しいお守りや御朱印もあるこちらも大変珍しいものが授与できる「金山寺」。
この機会にぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?